EF58 薄板の銀ロウ付け
FABの58の前面をハンダで組むとどうしてもあとからだれてしまい鼻筋がでないので、銀蝋で組めないかと思い色々テストしています。
銀ロウ付けをしたことがある人なら解るとおり、薄板のロウ付けはとても難しいです。テストピースで色々ためして、やってしまいました。
ロウ付けの場合クリップで留めると熱を食われるので、からげ線を使います。0.5mmの裏板を当て、穴を開け縛るように数カ所固定します。位置合わせを確認してフラックスを塗り低温ロウ(早ロウ)を使用して組んでみました。からげ線には極細のステンレスワイヤー(キサゲ刷毛の一番太いのから引っこ抜きました。からげ線を焼き切りやすいのでもう少し太い線でも良かったかと思っています。今度は真鍮線か銅線で試してみようと思います。
正直言ってかなり難しいです。火口の小さいバーナーでないと余計な部分まで炙ってしまいます。ブタンの通常バーナーより酸素系のバーナーの方がよいかもしれませんが、温度が高い分、素材を溶かす危険が伴います。ブタンのバーナーでも画像向かって右側の窓の上を溶かしてしまいました。また何かで補う必要があります。へたくそです。
更に温度を700度ぐらいまで上げるので薄い素材が暴れ、波打ったりするのでそれを修正する技術も必要になります。彫金用の台、当て金など無いと難しいかもしれません。銀ロウを流したつもりでもやはり流し切れていないようで、画像のように組の部分が現れています。
まだ完全に面ダシが終わっていませんがとりあえずどうにかなりそうです。
やってみたもののロウ付けで組むのはよほど経験がある方、道具が揃っている方以外はやめた方がよいでしょう。ただ、うまく組めれば、キッチリ面が出せ鼻筋が作れることは確認できました。さて反対側はどうしようか迷っています。
銀ロウ付け関係のテクニックは彫金系のHPなどに色々有ります。
からげ線を使うのが今ひとつうまく行かないので先端がすごく細くなったステンレスクリップを作ってやってみようかと考えたりもしています。ステンはアルミのように熱伝導が高くないので、熱を吸いにくいからです。道具から作らないとうまく行かないかな・・・
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