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2006年6月 5日 (月)

FAB-EF58-50 終章

FABの58について書くのも50回目になったのでこの件はこれで一旦終わりにしようと思いますので、まとめようかと。

今回のキットを組んでみてFAB(ワールド)+永末DCCデコーダーの製品は、日本ではじめてサウンドデコーダーを最初から組み込むことを目標にしたエポックメーキングな製品であったと思います。世界中探しても、キットでDCCサウンドデコーダーを最初から用意している品物はこれしかなったかと思います。その意味でとても高い評価をしたいと思います。

しかし惜しむらくは形態の部分がPEMPの58という手本と、以前に比べとても多い参考資料があるにもかかわらず、かなり外している部分が多い点です。挙げればきりがないのですが、運転室側窓前のRの位置、この影響で間延びしたために東芝の特徴とも言える落ち込みのR、モニターの形状、パンタのサイズ、側窓の形状、先台車、主台枠間の隙間・・・などもうちょっと追い込んでいればと・・・とても残念です。それらが、ユーザーに簡単にリカバリーしにくい部分でもありますから。でかすぎるナンバーの切り文字はあそこまでサイズが違うとご愛敬・・・といった感じですが・・・・もちろんPEMPにも同様に問題はあるのですが、何せ、20年前の製品です。全体の形態把握は、さすが黒岩さんが係わっただけ有ると改めてFABのキットを組ながら見比べて感じてしまいました。

構造面は、初期にだいぶ補強などをしたと書きましたが、やはりワールドの基本構成ではこのサイズの機関車には弱すぎます。しかし、キットでもあり改善の余地があり、これはリカバリー可能な部分だと感じます。今後ワールドさんが同様なサイズの製品を作られるので有れば是非改善していって欲しい部分です。

DCCサウンドデコーダーに関しては、とにかくすばらしいです。性能はアメリカで今まさにブレークしているQSIをも凌ぐ性能があると思います。日本人の設計者による製品であるためとても良く日本の状況を捉えた設計になっています。設計者が元JR職員だというのもこの製品の深い部分を作り上げる力にもなっていると思われます。入換標識灯などは、この製品を触るまでまったく知りませんでしたから。余談ですが、先日夜、新川崎の駅から新鶴見を見ると、やってるじゃないですか!入換標識灯を付けたEF200が目の前にいました。

いずれにしろ、このデコーダーが出来たのもこのEF58のキットがあったからで、その意味ではとても評価されるべき物だと思います。

今回の構成で私が問題とした動力関係の補強と、形態のさらなるチェック、追い込みをしてDCCデコーダー搭載で次のEF15などアナウンスされている製品が出てくることを願っいます。どんなに一部がよい製品でも、形態、特に前面周辺の違いはちょっと辛いですから・・・パンタも是非作り直してください。長手で2mmちかく巾もすこし大きい・・・ですから・・・また付属のチップLEDのヘッドライト用は色が酷いので、あれではちょっと辛いです。サイズの問題で入らないなら1.5v球の方がマシかと・・・

小学生のテストに押すスタンプだったら「もうちょっとがんばりましょう」でしょうか・・・

色々勝手なことを書き、キットを作られた関係者諸氏には不快に思われたかもしれませんが、よりよい製品が今後出ることを期待して書かせて頂きました。失礼な点は深くお詫び申し上げます。

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