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2006年6月 1日 (木)

IMON-EF60-500-4 kitの基板

Ef60

IMONのEF60には画像のような基板が付属しています。当然完成品にも使用されていると思われます。作り素材からして福島のラインの製品ではないかと想像できるのですが・・・

この基板にはDCCコネクターが用意されています。ただこのコネクターがNなどを対象にした小さな物で、更にコネクターの先にすぐにCRDやダイオード等があり、搭載可能なデコーダーは基板にも書かれているようにLENZのLE0511Dもしくはこれと同等の物となってしまいます。残念ながらこの規格のこの種のデコーダーは余りメジャーなラインではなく、選択肢が非常に限られてしまいます。しかもアナログ状態でのライトのオンオフを計るためDCC搭載時はスイッチを切り替えるような設計で・・・どうにもこなれていない設計です。

ちょっと厳しい意見かとは思いますが、DCCを頭や資料でだけ理解して作ったと思えるような設計です。

まずこの設計の問題点は以下の点です。

1,デコーダーの選択肢が狭い設計で、この様な設計ではDCCプラグを間に合わせで用意したとしか思えません。現実に市場にある各種デコーダーの性能を考慮してデザインされて居るとも思えません。

2,基本的にコアレスなどの低い電圧から回転するモーターを使用する場合DCCでのアナログ運転そのものに無理があること。コアレスが起動する電圧ではデコーダーのCPUが起動していない、また、回っているうちにCPUが落ちてしまうからです。製品としてDCCを搭載できるようにするので有れば、アナログ、デジタルの切り替えを考慮した設計とすべきでしょう。それぐらい良いモーターを採用していますから。

3,使い勝手の悪い基板並びに床下のスイッチの設計。ライトのオンオフを含めて床下にスイッチを付けるのであれば、先に書いたようにデコーダーを搭載したまま、DCCとアナログを完全に切り離せるスイッチを付ければ、アナログ時もDCC時もその最高の性能を実現できると思われるからです。

4,設置場所。デコーダー等の配線を考えたりアナログとの切り離しを考慮するなら、基板は床下もしくは床上にまとめ、ライト基板のみを屋根下などに設置した方がよいでしょう。ピンを採用するので有れば、NMRA規格の8ピンの方が無難でしょう。サイズは大きいですが・・この機関車にN用の無理して小さくまとめたデコーダーを使うことにも疑問がありますから。より高度なコアレス等に対応したデコーダーを使えるように考慮されていて欲しいです。

5,6ピンのコネクターのためV+を使用していないでライトを点灯しているのもやや気になる設計です。

やはりDCCを使い込んだデザイナーによる設計が必要な部分だと思います。余談ですが、この基板のサイズなら十分にサウンドデコーダーが作れちゃいそうです。うーん・・・この基板、私は使わないかな・・・辛口で申し訳ありませんが、せっかくこんな大きな専用基板でも使いにくすぎます・・・アナログだけの人にも不要なDCCプラグですし・・

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