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2006年10月 8日 (日)

DCCトラック電圧の問題

今日某模型店の2階でDCCサウンドデコーダーを仕込んだ車輌を走らせていたのですが、ことごとくしばらくすると不調になりました。

色々チェックしてみると、どうもトラックに出ているDCC電圧が高いようなのです。

DCCのトラックに供給される電圧は、パワーステーション(ブースター)の出力によって決まるのですが、一部の古い製品や、電圧を変えられる製品などで設定を誤った場合、トラックに20V近い電圧が供給されている場合があるようなのです。Lenzが10年以上前に出したLV100という最初のパワーステーションは、出力電圧を入力に依存して変化させるので、16VACを入力した場合19Vぐらいの出力が出てしまうのです。しかも鉄心トランスを使用した電源回路だと、電圧が不安定な場合もあり、20Vを超える電圧が出ているかもしれません。

世の中の多くのサウンドデコーダーは16V程度までしか動作保証をしていない物がとても多いのです。それにより、この様な高い電圧で動作させると不安定になりオーバーヒートして動作をやめてしまったり、音が乱れたりするような事例が出てきてしまいます。最悪火を吹く可能性すらあり得ます。サウンドトラックスのサウンドデコーダーは18V以上は使用禁止とすら書いてあります。

最近最もメジャーなD101では12V程度しか出ていないのでこの心配は皆無ですが、昔からDCCをやられて居る方はこの点は要注意です。

トラック電圧は正確に測るには、テスターではうまくできません。それ専用の道具すらアメリカでは売られていたりします。テスターで測るなら旧来のアナログテスターの方が無難かもしれません。これで18V以上出ていたら要注意ですので何らかの対策を講じないと、サウンドデコーダー全般と、一部のデコーダーで不都合が起きかねないでしょう。

昔からDCCを導入されている方は一度チェックされることをおすすめします。ちなみに14V程度が一番使い勝手がよいとアメリカでは一般的に言われています。

ちなみに私が使用している鉄心のトランスですが、テスターで測ると16Vのタップで17Vほどの出力が出ています。そこで14Vのタップに変えると14.6V程度になり、こちらに変更してみました。

追記:2006.10.14

世田谷の模型店二階のレイアウトのトラック電圧をTony'sのメーターで計測してみました。結果は15.2~15.5Vぐらいで、やや高めではありますがそれほど問題になる数値ではないようです。何か他に原因があったと思われます。

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コメント

今晩は、ご無沙汰しております、いつぞやはベリリウム銅の件でお話させて戴きました。

確かに電圧は注意が必要ですね。私はピタリ16V出力にしています。Tony'sの電圧計でチェックしています。

サウンドデコーダの作動は今のところ順調です。しかし今までに2つ焼きました。2台は不調を感じたので送り返したら、リセットされただけで返ってきました。デフォルト値にするコマンドを入れても駄目だったのに、工場ではできたというのは少し怪しそうです。

投稿: dda40x | 2006年10月 8日 (日) 21時11分

べり銅についても話しましたっけ・・
べり銅の集電ブラシは一度使うと燐青銅には戻れないですね。
トニーズの電圧計は以前から興味はあったのですが、今まではそれほど必要性を感じていなかったので、見送っていました。注文してみようかと考えなおしています。

サウンドデコーダーは色々な会社の物を使ってみましたが、幸い、今まで不調には遭遇していません。サウンドトラックスはごく初期のDSD050以来の付き合いですが・・・そういえば今日もサーマルストップと思われる症状をこのデコーダー搭載蒸気が示しました。当時から結構良くできていたのでしょうか。電子回路部品ですがこのサウンドデコーダーは10年を経過していますがいまだに大丈夫です。個人的にはサウンドトラックスへの信頼を作ってくれたデコーダーでもあります。

投稿: ina | 2006年10月 8日 (日) 21時25分

Tony's の電圧計のストックがあります。試してみますか。私もいずれ2つ使うことになるので、それまでにお返しくだされば結構です。動作は確かめてあります。私のと同じ電圧が表示されます。

投稿: dda40x | 2006年10月 9日 (月) 11時43分

こんにちは。ちょっと不在で返信が遅れましたがよろしければお貸しください。連絡はこちらのメルアドにでもメール頂けると助かります。

投稿: ina | 2006年10月10日 (火) 10時59分

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