某所にED17のことが書かれていて、それってどうなのかと知り合いに聞かれたので、私も気になったので着手してみました。
FABのEF58と同時期(ちょっとまえだったかな)に発売になった模型で、車輪やパンタモーターなどが同じ物のようです。FABの58と同じような構造なのかと思えば結構違います。とりあえずメーカーのマニュアル通りに組んでみたギアボックスですが・・・
例に漏れず、0.4mmの薄板の折り紙。FABの58は折り曲げた物がボックス状になっていたのですがこれはベークの薄板にネジ留め、軸受け(と呼んで良いのか)部は一度折り返し0.8mmを確保しているのはFABの58と共通。下からの動輪押さえはFABは二重に折り返した板だったのがこれは単なる板を折っただけ。一番気になったのがプラネジで左右を絶縁して止めてあること。1.7mmのプラネジなんて強度はほとんど期待できない。(このブログにも載せた草軽にも1.7のプラネジが使われていましたが、数年で何本も折れてしまいました。)FABノ58のギアボックスはボックス状に組まれた物に絶縁ブッシュを介して4本のネジで組み付けられているのでそれなりの平行度が出るのですが、このED17のギアボックスはたわむベーク板に付けたそれぞれ2本のネジとプラネジで支える構造で、とても不安になります。
画像中央の車輪のすぐ左上の穴がプラネジで留める部分、その少し上反対側のフレームの丸く囲まれた場所が中間ギアーを止め付ける部分、その少し左上の端に近いところにある穴がウオームからの最初のギアが付く穴です。
更にウオームギアとかみ合う平ギア(何故かワールド製はすべてヘリカルではなく平ギアであるのだが)が台枠から飛び出たフレームの端から1.5mmぐらいのところに1.4mmのネジで片持ちで止め付ける構造なのがとても気になりました。片持ちでネジでギアを止めるのはこのメーカーの特徴とも言える構造ですが、止め付けられる部分がこんなに強度がないところでよいのだろうかと・・・しかもウオームからの最初の減速で、1番力が掛かる部分でもあります。
画像にある髭状の物は折り曲げてモーターにハンダ付けして集電するのだとか・・・・さすがにこれはちょっと理解を超えた構造です。要するにすべて組み付けたら分解できないわけで、塗装前にテストはどうするのだろうと思わざる得ない構造です。まぁ私の場合DCCなのでいずれにしろこんな物は使わないので問題はないのですが。
ネジも0.4mmの板にセルフタッピングらしいネジなので、分解を考慮していないようです。
改修計画
FABの58に比べて、ベーク板を挟んでいるので結構厄介な構造です。まずは、雌ねじが切られている部分は倍ぐらいの厚みになるように板を裏打ちする必要があるでしょう。そのうえで飛び出した部分に付くウオームからの最初のギアの取り付け部を補強したいのですが、外側には補強しにくいので、内張をし、ブッシュを少し削ってギアの位置調整をするのがよいかと思っています。場合によってはリブを内側に追加した方がよいかと思っています。髭は切り、小さなラグ板とケーブルでモーターからの配線を取るようにし、モーター上部のセンターピンが着く部分も強度不足が気になるので補強と絶縁をしたいと思いました。プラネジは廃し、絶縁ブッシュなどに変えたいと思います。また、底から動輪を押さえる板が左右分割で剛性に寄与していないので、エポキシ基板を使って一体化させて底の部分からも強度を持たせるように押さえたいと思います。
私は、かなり辛いなぁと感じましたが・・
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