2006年6月19日 (月)

ED17-6 モーターマウントの加工

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ギアのかみ合わせ調整が出来ないので、モーターマウントの底を切り取りモーターがベークの絶縁板に密着できるところまで下げられるようにしました。モーターの底の部分を糸鋸で切り取り、ヤスリで仕上げ、とりあえず角線を1本ハンダ付けして補強しました。手前が加工したマウントで、奥が加工前のオリジナルです。これでモーターの位置は調整できるのでかみ合わせも精度良くできます。調整してテストで回すと以前とはうってかわって静かに回ります。平ギアーのかみ合わせによる音がするものの格段に違います。簡単な補強だけで、剛性がないので、もう少し補強しようと思っています。左側に飛び出したような部分は残さず切ってしまった方が良さそうです。どうにか先が見えたので一安心です。

ちょっと表現が違うかもしれませんが、ワールドのキットは現代版模型社のような乗りを感じてきました。製作者を悩ませ、技術とアイデアを要求するあたりが似ていると思うんですが。

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ED17-5 ギアのかみ合わせ・・

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組んでみて動輪のフレと共に問題を感じたのがギアのかみ合わせです。

写真の通りギリギリです。場合によってはカンでしまいそうです。どうやって調整するのか?調整場所はありません。ふと気がついたのですが、もしかしたら補強した平ギアを止めている穴が大きくそこで調整するんじゃないかと疑い、もう一台ストックしているED17のキットを確認・・・内径なので計測精度は今一だが1.4mmぐらい、エッチングなので精度はこの程度でしょうがない。

中間ギアとのかみ合わせと、動輪のギアとのかみ合わせにも問題はない。とするとこの微妙なかみ合わせをどう調整したらよいのでしょうか・・・補強のためにフレームに固定したカラーの位置も確認したが問題ない。前後都合4ヶ所のウオームとのかみ合わせが同様のクリアランスなので、精度はそれなりにほぼ同じ場所に付いている。このカラーを少しウオーム側に近づけるしか方法は無さそうで・・・何ともイライラする構造です。

メーカー完成品はこのあたりの調整をどうしているんでしょう?穴を少し広げて寄せてるとか?穴広げて頭の小さい1.4mmネジでギアをカラーごと止めてあるのでしょうか?せめて頭の大きい1.4mmネジでも使って欲しいものです。

なんだか批判ばかりで書いていていやになるのですが、一見複雑にまとまっているのですが、精査すると益々この動力部には問題を感じてしまいます。

ちなみにFABのEF58のモーター取り付け部は多少の調整が出来、この様な問題はありませんでした。

追記:

その後モーターマウントの底を定盤の上に置いたペーパーで少し削り、絶縁のベーク板も軽くあたりを取り、ギアボックスの取り付け面も少し仕上げて見たのですがほとんど隙間は詰まらずです。これだけバックラッシュが大きいので、テストで回してみてもとてもノイズが大きいです。完成品はどうなのか知りませんが、よほど無理やり調整してないと、音が大きな機関車だと思うんですが。完成品を買われた方どうですか?

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ED17-4 動輪のフレ

補強関係を修正し、モーターを組み付け回転テストをすると、4軸のうち1軸の片側だけ大きくフレが有る・・・中間にプラのギアーが入っているのでそのせいかと思いチェックすると・・・

ノギスとテストインジケーターでチェックすると車軸とタイや面とがぶれている。軸中心に対して車輪外周部で0.2mm以上はフレがあるようだ。実はEF58の時もややフレを感じる車輪があったのだが、中心のギアの問題だと思い放置していたのですが・・・

今回は余りにフレが目立ったので計測してみてかなり愕然とする誤差です。

やはりこの車輪の構造的問題だと思うしかないのです。打ち抜きのスポーク数本で剛性を維持できていないようです。なんでこんな構造なんでしょう?スポークまで含めて一体で作って旋盤加工すればこんな事にはならないと思うんですが・・・このフレどうやって修正するか・・・目見当でエイヤァとやるしかないのかな・・・ちとやる気をそがれる動輪です。

サッカーも引き分けだし・・やれやれ

追記:そういえば、輪心のプラパーツを接着するとき1輪だけ密着度が低かったのを思いだしました。なんでかなと思ったのですが・・・あのとき気がつくべきでした・・・手元にあと20軸未着手のこの動輪があることを考えると気分は梅雨空になります・・・

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2006年6月18日 (日)

ED17-3 補強2

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各部を補強したパーツに底の補強を加えました。

底の補強は0.6mm厚のエポキシ両面基板を加工して作りました。この基板は0.5mm厚として秋葉原の秋月電子で売られていたのですが厚みを測ると0.6mmありました。これを取り付けると他の補強の効果もありがっちりした感じになります。

手加工で作ったのですが穴位置が今一精度が出ていないので、フライスのXYテーブルを使って数値で穴明けして作り直そうかと考えています。基板の一部をはがす作業も手加工で今一綺麗ではないですし。メーカーがパーツを用意してくれればエッチング基板を起こすのは大したコストではないんですが。

もう一点考えている補強とフレーム精度を上げる方法ですが両方のフレーム間にABSで挽いた材を挟み込んで両側からネジ留めしようかと考えています。2つの動輪の間にはスペースが十分にあるので。

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2006年6月17日 (土)

ED17-2 補強1

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ちょっと考えてこんな風にギア回りは補強しました。

オリジナルは、ギアを中央に位置させるためのカラー(円筒形の挽き物)を挟んでギアをネジ留めする構造なのですが、そのカラーをフレームにハンダ付けしました。1.4の別のネジと、ナットで固定し、ハンダをしっかり流し、縦方向のたわみを押さえるために1mmの角線を縦にハンダ付けしました。

これからキットを組む人は是非カラーはフレームに固定した方がよいと思います。

同時に、各部の雌ねじになるところに裏打ちをエッチングの端材でしています。これで改めてネジを切ります。台車枠がとりつく部分もなんだか変な構造で、特に前側、カプラーが付く側の構造が?で、台車枠も組んでみて合わせながら補強方法を考えようと思っています。とにかく・・・ちょっと酷い構造です。某模型誌がこのキットの組み立てを載せていたのにこの辺についてまったく触れていないのにはある種の意図すら感じてしまいます・・・それともそれぐらいの模型センスの人が作っている雑誌なのでしょうか・・・ちと辛口すぎるかな・・・

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ED17-1 これでよいのでしょうか・・・

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某所にED17のことが書かれていて、それってどうなのかと知り合いに聞かれたので、私も気になったので着手してみました。

FABのEF58と同時期(ちょっとまえだったかな)に発売になった模型で、車輪やパンタモーターなどが同じ物のようです。FABの58と同じような構造なのかと思えば結構違います。とりあえずメーカーのマニュアル通りに組んでみたギアボックスですが・・・

例に漏れず、0.4mmの薄板の折り紙。FABの58は折り曲げた物がボックス状になっていたのですがこれはベークの薄板にネジ留め、軸受け(と呼んで良いのか)部は一度折り返し0.8mmを確保しているのはFABの58と共通。下からの動輪押さえはFABは二重に折り返した板だったのがこれは単なる板を折っただけ。一番気になったのがプラネジで左右を絶縁して止めてあること。1.7mmのプラネジなんて強度はほとんど期待できない。(このブログにも載せた草軽にも1.7のプラネジが使われていましたが、数年で何本も折れてしまいました。)FABノ58のギアボックスはボックス状に組まれた物に絶縁ブッシュを介して4本のネジで組み付けられているのでそれなりの平行度が出るのですが、このED17のギアボックスはたわむベーク板に付けたそれぞれ2本のネジとプラネジで支える構造で、とても不安になります。

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画像中央の車輪のすぐ左上の穴がプラネジで留める部分、その少し上反対側のフレームの丸く囲まれた場所が中間ギアーを止め付ける部分、その少し左上の端に近いところにある穴がウオームからの最初のギアが付く穴です。

更にウオームギアとかみ合う平ギア(何故かワールド製はすべてヘリカルではなく平ギアであるのだが)が台枠から飛び出たフレームの端から1.5mmぐらいのところに1.4mmのネジで片持ちで止め付ける構造なのがとても気になりました。片持ちでネジでギアを止めるのはこのメーカーの特徴とも言える構造ですが、止め付けられる部分がこんなに強度がないところでよいのだろうかと・・・しかもウオームからの最初の減速で、1番力が掛かる部分でもあります。

画像にある髭状の物は折り曲げてモーターにハンダ付けして集電するのだとか・・・・さすがにこれはちょっと理解を超えた構造です。要するにすべて組み付けたら分解できないわけで、塗装前にテストはどうするのだろうと思わざる得ない構造です。まぁ私の場合DCCなのでいずれにしろこんな物は使わないので問題はないのですが。

ネジも0.4mmの板にセルフタッピングらしいネジなので、分解を考慮していないようです。

改修計画

FABの58に比べて、ベーク板を挟んでいるので結構厄介な構造です。まずは、雌ねじが切られている部分は倍ぐらいの厚みになるように板を裏打ちする必要があるでしょう。そのうえで飛び出した部分に付くウオームからの最初のギアの取り付け部を補強したいのですが、外側には補強しにくいので、内張をし、ブッシュを少し削ってギアの位置調整をするのがよいかと思っています。場合によってはリブを内側に追加した方がよいかと思っています。髭は切り、小さなラグ板とケーブルでモーターからの配線を取るようにし、モーター上部のセンターピンが着く部分も強度不足が気になるので補強と絶縁をしたいと思いました。プラネジは廃し、絶縁ブッシュなどに変えたいと思います。また、底から動輪を押さえる板が左右分割で剛性に寄与していないので、エポキシ基板を使って一体化させて底の部分からも強度を持たせるように押さえたいと思います。

私は、かなり辛いなぁと感じましたが・・

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